E90型3シリーズで登場したターボマシン、335i。
外側排気のV型エンジンと、
排気側を下にした傾斜マウントのBMWエンジン。
どちらのエンジンも、最上部から漏れたオイルは
高温になる排気側へと流れ落ちる。
エンジンルーム下面すべてを覆うアンダーカバー。
下から見る限り、アンダーカバーにオイル付着はない。
アンダーカバーを外して内側をチェックするも、オイル付着は無し。
しかし高温になる排気管に、、たくさんのオイル付着が見られる。
上から見るとオイル漏れはほとんど見えない状態。
しかしエンジン排気側、ヘッドカバーの端から流れるエンジンオイルが。
エキマニの上には遮熱板があり、その遮熱板状を漏れたオイルが流れ、、
遮熱板の後端に達したところで触媒に落ちる。
そして触媒の温度が低い時は地面まで垂れ落ち、
高温になっていればオイルは焦げ、燃える。
このN54直噴ターボエンジンの場合、プラグホール横にインジェクターが。
そのため燃料のハイプレッシャーラインも取り外す必要が。
また、N55と違いバルブトロニックは非搭載なので比較的シンプルなカムシャフトまわり。
ヘッドカバーを外すとき、ゴム製のガスケットは一部がヘッド側に張り付き、、
パキッ と割れて剥がれた。
この割れた部分は排気側の後端。
まさに排気管、エキマニ-タービン-キャタといった高温になる部分からの熱の影響を
一番受けて硬化したと思われる。
ちなみにヘッドカバーガスケットの他の部分には、まだ少し弾力が残っていた。
またこの時代から、樹脂製のシリンダーヘッドカバーには
圧力をコントロールするバルブなどが内蔵されている複雑な構造。
今まで樹脂カバー自体の割れや、バルブ部分での内部破損などもあったし
15年近くが経過している樹脂素材の部品。そして簡単には交換できない部分。
最低限であればガスケットのみの交換も可能だが、カバーASSY交換がお勧め。
プラグホール付近のこの特殊なボルトを脱着するのに 手持ちの工具でぴったりのものが無く、、
急遽手元にあったもので作ったSSTソケット。
これでストレスなくボルトを回せ、もちろんトルクレンチも使用できる。
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