アウディA6 2.0Tさん、
直4ターボエンジンを縦置き搭載のFF。
エンジンを始動するとビビビビと車内に振動が。
そしてギアをDやRへ入れると
とんでもない振動、不快さはMAXに。
今回の振動はエンジンマウントの劣化からくるもの。
なのでエンジンマウントとミッションマウントを交換する。
エンジン・ミッションは一般的な縦置きレイアウト。
なのでエンジンマウントはエンジン左右にひとつづつ、ミッションマウントはミッション後部に。
駆動系の考え方は、メルセデスベンツ・BMWとは異なり、フロントドライブ。
なのでミッション後部にはプロペラシャフトが無い。
ということは、、ミッション内に「FRでいうリアデフ部分」、
ファイナルドライブ&デフも入っており、そのぶん重量もあると思われる
また同じA6でも、4WDモデルの場合はココからプロペラシャフトがリアデフへと伸びる。
ベンツ・BMWなどの場合は普通、、エンジンマウントを固定するボルトって
上から1本、下から1・2本で止まってることが多いイメージ。
つまり「サブフレームの上にエンジンマウント、その上にエンジン」って感じ。
ここもこのアウディさんは独特。
まず見えるシルバーのカバーっぽい部品、これシッカリした鉄板で補強の役割もある感じ。
そして、エンジンマウント自体は全てのボルトが横からささっている。
横方向にボルト固定、、 分かりやすい(?)イメージとしては、、
「ペンパイナッポーアッポーペン」 みたいな感じ??
対してベンツ・BMW式を例えるなら、、縦にボルトが通る「だんご三兄弟」スタイル。
この3本が、横方向に刺さっているエンジンマウント固定ボルト。
エンジンマウントのブッシュ部分が潰れてエンジン位置が下がってくると、、
中央のトリプルスクエアのボルトが下がっていく。
カバーを外したら見えてきたエンジンマウント本体。
やはり内部の液体が漏れた跡があります。
この車両のエンジンマウントは、
左右ともほぼ同じ形状のようだったけど左側にのみ、センサー配線がつながっています。
このセンサーで何をどうしているのかは知らないけど、
とんでもない振動が出ていたんだから、センサーが反応して
メーターに「振動がすごいのでエンジンマウントを交換してください」とかメッセージを
出してくれてもよかったんじゃないかと思う。
外したエンジンマウント、完全に破断はしていないもののゴムブッシュ部分はちぎれかけ状態。
こうなるとこの部分でエンジンが踊ってしまうような感じ。
そして、ちぎれかけてからは破断まですぐだったと思う
エンジンマウントを外した状態の、マウントブラケット。
長方形に黒い跡が付いている。 これ何の跡だ?と思ったら。。
そしてエンジンマウントにかぶさる、エンジンマウントカバー。
これですね。エンジンマウントカバー上部に長方形のゴムが。
エンジンマウントが劣化しきって潰れ、
エンジン位置が下がると、、この長方形のゴムが当たるように。
そうなると、より振動が増えるのは簡単に予想できる。
「余計なもの付いてるからより振動が増えちゃう」ということではなく、
「これが当たるまでマウントが潰れたらやばい状態、要交換です」を教えてくれてる、と考えるべき。
そしてエンジンマウント新品交換後、ココのクリアランスはこのような状態に。
お電話でのお問合せは
059-213-6655で受け付けております。
「ホームページを見た」とお伝えください
>> お問合せフォームはこちら