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ミニ F56 JCW 冷却水漏れ 修理

 真冬にヒーターが効かなくなった

B48A20B 直4ターボエンジン搭載のF56JCWさん

真冬に突然、暖房が効かなくなり
寒くて乗っていられない状態に。。

車のヒーターは、
エンジン冷却水の熱をを利用しているので
原因はいろいろ考えられるんだけど、、

 車内には冷たい風が出てくるだけ。これは、、とヒーターコアを触ってみると。

暖房が効かないって、まずどの程度効かないのか? 確認してみると、全く効かず。
温度設定をMAXにしてみても同じ、冷え切った風が出てくるだけの状態。

ここまで効かないとなると、、
室内に冷却水は循環してきているのか? 
エアコンユニット左側カバーを外してヒーターコアの温度を確認。
手で触ってみると、キンキンに冷えたまま。。

 サブタンク内に冷却水は無し。この状態でも冷却水の警告は出ない

室内へエンジン冷却水が循環しない原因もいくつかあるが、
まずはココ。冷却水がちゃんと入っているか確認すると、、なんとサブタンク内は完全にからっぽ。

F系ミニはここまで冷却水が無くなっても警告が出ないということ。
オーバーヒート一歩手前まで行っても気づきにくく、冷却水量には気を付けたい車種と言える

 エンジンオイルパンの前方側付近から漏れ出てくる冷却水。

エンジンアンダーカバーを外して冷却水の漏れを探す。
エンジンオイルパンの前側付近には冷却水が流れた跡があるが、ほとんど出てこない。

冷却水サブタンクに水を注ぎ入れてみると、、ポタポタと流れ出てくる水。

エンジンオイルフィルターハウジングとエンジンブロックの合わせ目付近。
この部分から出てくるのは間違いなさそうだけど、問題はその量と部品の材質。
圧力をかけなくてもたくさん流れ出てくる状態、そして材質は樹脂。

アルミ素材+にじみ出る の場合なら、ガスケットのみ交換となるが、
樹脂素材+ダダ漏れ な今回は、、樹脂素材のハウジング割れが考えられる状況。

 冷却水漏れのある部分はインテークマニホールドの下。

エンジンオイルフィルターハウジングは上からの目視確認がしにくいが、
ちらっと見えたハウジングからは、上部から冷却水が出てくるのが見える。

 F系BMW・MINI エンジンハーネスのラベルはやはりひどい状態。

インマニを外していくのだが、、 やはりボロボロになるエンジンハーネスのラベル。
ちょっと触れただけでご覧の通り粉々に。

これは他のF系BMWでも多く、ラベルの素材が悪いため激しく劣化してしまいこうなる。

以前には90年代前半のベンツであった、
配線被覆がリサイクル素材で劣化してボロボロになる っていうのにくらべればマシだけれど、、

粉々になったラベルの破片を掃除する手間は必要。

 インテークマニホールドのほか、各部品を取り外していく

インマニを外して見える吸気ポートは楕円形。

そういえばこのB48エンジン、ヘッドやブロックの形状からも分かるが
タイミングチェーンなどがエンジン後端、ミッションとの接合面側に配置される。

 やはり割れて破損していた、樹脂製オイルフィルター・クーラーハウジング。

取り外したエンジンオイルフィルターハウジングと、新品。

オイルフィルターハウジングに水冷式のオイルクーラーが組み合わせられており、
冷却水通路もエンジンブロック側となっているためこの部品に問題が起きると
エンジンオイル漏れ・冷却水漏れ どちらも起こりえる。

そして今回の冷却水漏れは、、やはり樹脂ハウジングの割れからくるガスケット抜け。

見事に破損しているが、 
そりゃ樹脂製だったらこうなっちゃうでしょ っていう。

この樹脂製オイルフィルターハウジング、
BMWやミニだけじゃなくベンツ他の車種にも採用されており、
水漏れ or オイル漏れ のトラブルは多発している。

 エンジンブロックの冷却水出入り口・エンジンオイル出入り口。

ミニでいうと、R56系のエンジンでもここのオイル漏れ or 冷却水漏れトラブルは多い。
R56系のN型エンジンだと、エンジンブロックに開いた各通路が縦ならびのため、
ココでオイルと水が混ざってしまいやすいけれど、、
このB48エンジンは各通路が横ならびのために混ざりにくく、ちょっと作業はしやすい感じ。

 やはり予防交換しておくのが正解。のウォーターフランジ

オイルフィルターハウジングのすぐ上に設置される樹脂製のウォーターフランジ。

これも高温のエンジンブロックに直接取り付けられる樹脂パーツ、
そして当然インマニ下に隠れている。
シンプルな形なので破損はしにくいと思うが、熱による変形・ガスケットの劣化で今後冷却水漏れのおそれも。
予防交換のため外してみると、、 やはりガスケットはペッタンコだった。

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