W212のEクラスさん。
M272 V6エンジン搭載。
エンジン停止・イグニッションオフの状態で
いつの間にかエンジン冷却の電動ファンが回り始め、
最悪はバッテリーが上がっちゃうという症状。
答えは簡単、電動ファンの故障だった。
けれども今回の場合、、入庫後なかなか症状が出ない、
いろいろテストするも正常、、
電動ファン以上の症状、、
ずっと回りっぱなし、とか 回るけどゴロゴロ異音がする、また全く回らずオーバーヒート
なんかだと話が早いんですが。。
たぶんこのあたりの電動ファンユニット故障履歴が入る時点で、原因はほぼ電動ファン本体。
だけど車種により電動ファンの電源コントロールはさまざまなので原因特定にやはり確認が必要
履歴の残っていた故障コードから行うことのできる点検作業。
これをテスターから行っていくと原因がハッキリすることがあるが、、
エンジンコンピュータからのファン回転信号、OK。
ファンを制御して実際の回転具合、OK。
エンジンコンピュータへ入るエンジン水温の信号、OK。。
いろいろやってその結果に出てくる指示は
・オルタネーターを点検
・バッテリーを点検
・制御は正常、「ファンは交換しません」
つまり今は症状が全く出ていなくて調子のいい状態なので、どのテストをやっても意味がない状態と。。
電動ファンユニットにささる電源カプラー。端子は4ピン。太い電源配線2本と、制御用信号線が2本。
ファンと別にコントロールユニットは無く、制御回路が内蔵されたファンユニット。
配線図を確認すると、太い赤は大電流ヒューズを通したバッテリー電源。
細い2本はエンジンコンピュータと、Fサム電源ユニットから。
いろいろテストしていて、やっと症状が。。突然ファンが回りはじめた。
電動ファンが勝手に回り始めたので、まずイグニッションをオンにしてエンジン水温を確認。
エンジン停止後にしばらく放置して出たタイミングなので、
水温の数値はメーター・テスター上ともに正常な感じ。
なので水温による制御とは関係ないところでファンが回り始めている。
しかし~勝手に回り始めた電動ファンは数十秒で止まってしまった。
あとはもうファンユニットの本体不良であることを証明することだけなので、
ファンに入る細い制御配線の電圧をモニタリングし続け、、
勝手に回り始める症状が出たタイミングでこの2つの配線におかしな電気が流れていないことを確認。
しかしめったに出てくれない、電動ファンが勝手に回る症状。
1週間ほどテストして症状出たのが2、3回。。
なので、電動ファンユニットを新品交換後も
「勝手に回り始める症状が出なくなった」「バッテリーが上がらなくなった」
ことを確認するのに時間がかかるという。。
お電話でのお問合せは
059-213-6655で受け付けております。
「ホームページを見た」とお伝えください
>> お問合せフォームはこちら