DJH 直4ターボエンジン搭載の
アウディS3 8Vさん。
大量ではないようだが、
エンジン冷却水が漏れてきている様子。
このS3さんのエンジンルーム、なかなかギッシリ詰まっています。
まあ近年の輸入車ではよくある光景なんだけれども。
上から点検する限り、冷却水漏れの場所は発見できない。
このDJHエンジン、エンジンブロックは黒く塗られたスチール製。
その鉄ブロックを挟むようにヘッドとロアクランクケースがアルミ製。
そしてボトムエンドのエンジンオイルパンは、樹脂製という素材の組み合わせ。
下から点検を行うと、少し怪しい感じがするのは黒い樹脂製オイルパンに付着した
鉄のサビ汁汚れと、、ちょっと白っぽい液体の跡。
下から確認をしようにも、ターボのインタークーラーパイピングなどが邪魔をして
なかなか見たいところが見えない状態。
ラジエター電動ファンとインタークーラーパイピング、他冷却水ホースなどを外すと
冷却水漏れが起こっている部分が見えてきた。
漏れ箇所の部品からはサビ汁が流れ出た跡、
その下の黒いエンジンブロックには漏れた冷却水が流れて乾いた白い跡がクッキリと。
このあたりのアウディエンジン、サーモハウジングとウォーターポンプがセットになっていて、、
インマニ下に隠れて相殺されている。
ウオポンはエンジンのバランサーシャフト後端から専用ベルトによって駆動されるというシステム。
冷却水漏れの原因となっていた、ウオポンサーモユニット。
なかなか複雑な作りになっており、、分解してみると内部には電気モーターが。
積極的に水流・水温を管理しているシステムだと思われる。
ウォーターポンプにクラッチは付いておらず常時回転だが、
モーターによってバルブを開閉・冷却水通路を変更することにより
暖機時間を短くし、ヒーターの効きを良くし、水温を緻密にコントロール。
それって良い事ばかり?
しかし、複雑な機構+樹脂素材+簡単には点検交換できない場所。
今回のような冷却水漏れのほかに、いろいろなパターンの故障が起こることも考えられる。
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