津市 ベンツ W221 S63 エンジンチェックランプ点灯 修理 ティーズアート

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ベンツ W221 S63 エンジンチェックランプ点灯 修理

 大排気量V8NAのAMGエンジン。

W221 SクラスのAMGモデル、S63さん。

この時代のSクラスといえば、V6やV8のNAエンジン。
そしてAMGはこのM156、大排気量のV8エンジン。

エンジンチェックランプが点灯。
特に調子は悪くないようなんだけれど、、

 P2190 混合気セルフアジャストメントが許容限界を超えている

エンジンコンピューターに故障が記録されていたのは、燃調系の不具合。

燃料ポンプからインジェクターまでの燃料側に問題があるか、
エアクリーナーボックスから吸気ポートまでの吸気系に2次エア吸いなどがあるのか?

注目すべきは右の実測値、エンジンがアイドリングで回っている状態なのに
スロットルバルブアングルの数値が 0.0° になっている。。

 エンジンをかけると、シューシュー音。

明らかに、エンジン中央上部付近から聞こえるシューシュー音。
狭いところを空気が流れたときに出る音。

もちろん、外からの2次エア吸い込みを疑いインマニサージタンクを点検。
見てわかる割れや穴あきはなさそう、

確認できる範囲での外からのエア吸いは起こっていなさそうな感じ。

しかし、このインマニサージタンク。
アルミ素材ではなくマグネシウム系合金、腐食が始まっている部分が。。

 インテークマニホールドを取り外し。。

内部または下側に問題がありそうな、インマニサージタンク。

左右バンク分が一体になっており、吸気管長を変化させるシステムが付いているだけでなく、、、
なんとこのインマニさんは内部にスロットルが組み込まれている。

 腐食による内部の穴あきを発見

問題のインマニを分解していく。。

素材はマグネシウム系、腐食が始まっている部分があるので分解するのもすんなりとはいかず、、
ネジ山をつぶしてしまわないようにかなり慎重な作業で時間がかかる。

破損リスクに気を使いながら2つに分割。
アッパーとロアーは2つのスロットルで仕切られており、、

そのスロットル固定パネル付近に、、穴あきを発見。

 現品修理のためスロットルバルブを取り外し。ネジ山破損リスクを伴う。。

今回は穴あきの現品修理をすることになったので、スロットルバルブを取り外していくが、、

この2つのスロットルを固定している8本のボルトも相当な固着。
なんとか回りはじめても、いつネジ山が飛ぶかというリスクがある状況。
かなり時間をかけてなんとか分解に成功。。

 穴が開いていたのは、スロットルの配線ケーブルが納まる部分。

 アルミパテを使用して穴あきの現物修理。

 インマニの組立時も、マグネシウム腐食に注意しながら。

今回は危険だったネジ山もなんとか全数破損無しの状況。
でも明らかに弱っているのでトルクの掛けすぎはNG、組付けにも慎重を要する。。

またガスケット類も劣化、ケース組み立てのガスケットは部品として出ないので
外からのエア吸いが起こらないようこちらも慎重に組付け。

 エアーの流れる異音が消え、セルフアジャストメントも正常に。

外からは見えない、インマニ内部での2次エア吸い。

これが無くなったので当然シューシュー音は消えて、
燃調コントロールも基準範囲内に。
そして、、アイドリングでのスロットル開度も正常値に。


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