BMWの3シリーズ、F30さん。
エンジン冷却水が減っていくようだけど、
地面にポタポタ漏れた跡は残らない。
そして車内のにおいが、、
エンジン冷却水の漏れ、まず疑うのはやはりエンジンまわりからラジエターまで。
近年のクルマではだいたい、このあたりからの漏れがほとんど。
車両をリフトアップして下から漏れを確認するが、漏れは見当たらず。
漏れた冷却水が高温の排気系に流れて蒸発し、
下まで落ちてこないこともあるけれど今回はそのパターンも無さそう。
入庫すぐから一瞬で「これは、、」って思ったのが、
室内、エアコン吹き出し口から出る風。
明らかに~ 冷却水のにおいが。
センターコンソールを取り外して、エアコンユニットの内部を点検。
後部座席へと風を送るダクトを外していくと、
液体が流れた跡・緑色に変色して湿っているスポンジ、、
そしてエアコンボックス内部には漏れた冷却水が。
水冷エンジン車の場合、車内の暖房システムはエンジン冷却水を使用している。
フロントバンパー内にあるのが冷却水を冷やすためのラジエター、
その高温の冷却水を車内のヒーターコアに循環させることで暖房機能としている
大昔のクルマだと、ダッシュボードも降ろさずに交換できる場合もあったヒーターコア。
最近ヒーターコアからの漏れで交換なんて作業をした覚えがない、、
くらい壊れにくくなったんだと思う。
でもいざ壊れたら、、結局今回のクルマの場合はエアコンエバポレーター交換と同じ作業の感じ。
簡単に交換できないため、エアコンユニットを車外に取り出して分解が必要。
同じ冷却水を通す熱交換器、ラジエターでの漏れ修理は時々あるけれど、、
室内ヒーターコアでの冷却水漏れはレアケースとなってきていた感じ。
また、同じエアコンユニット内に設置されるエバポレーターでのガス漏れはたまにあり、
エアコンユニット脱着といえばだいたいこの作業。
ちなみにエバポレーターでのガス漏れは、修理せずに暑さを我慢して乗ることも可能と言えるけど
ヒーターコアの冷却水漏れは暖房の効きだけでなく最悪はエンジン破損にもつながる。
冷却水が漏れた場合、独特のにおいが。
漏れの量により今回の車両はかなり強く臭っていた。
できるだけにおいが残らないように、漏れ跡をキレイに洗い流す。
またこのF30系3シリーズのエアコンユニットの場合、
ヒーターコアで大量に冷却水漏れがあってもエアコンのドレンホースからは流れ出てこない構造。
どちらの写真も左側が前方、エアコンユニット側。
内部のエアコン風は右へと流れ、空気と一緒に漏れた冷却水が流れたのが分かる。
センターコンソール内のエアダクト、2分割になっている後ろ側ピース。
左が入り口側で右が出口側。リアの吹き出し口の部分まで冷却水が流れてきていたのがよく分かる。
もちろんこのあたりのエアダクトも臭いが残らないように洗浄。
ここまでの作業が必要となるので、、
エアコンエバポレーターの交換作業よりも時間と手間がかかる結果に。
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